晩夏の碑に燃えて眠れ

1880年の晩夏を迎える英国。その片田舎で一人の男が目を覚ます。それは崩壊か、救済か。晩夏に燃える塔の上で女が嗤う。
英国ウェールズにある片田舎の街エリューシオン。忘却の名をつけられたこの街を舞台に、探索者たちは街の崩壊とグロース召喚の阻止を目指し奔走する。
なぜかそっけない父たる伯爵の行動。オーンやニャルラトホテプなどの神話生物たちの思惑。ローマ教会、黄金の夜明け団、薔薇十字秘密結社、カルト教団。記憶を失った男とタロットカードが指し示す運命。
守りたいものは、なんだったのか。
HO1:あなたはこの土地を治める伯爵の息子だ。父の背中を見ながら勉学に励むあなたは、ほとんど屋敷から出たことがない。
HO2:あなたは父とともに伯爵家に仕える執事見習いだ。伯爵家嫡男とは実の兄弟のように育てられてきたが、彼を見る目は時折冷たい。
HO3:あなたはこの街の商業ギルドの長の弟である。知っていることも知らないことも、あなたは口を閉ざしている。
初版:2019年夏
第2版:2019年冬※改定版